食事は仕事をきちんとこなすためには必要不可欠

食事は、仕事のパフォーマンスの源です。ワーキングスタイルにこだわりを持つのと同じように、仕事ができる人は食事に対するこだわりをも持っています。

もちろん、食事にどうこだわるかは、人それぞれです。肉体的にこうありたいと考えて緻密に食事内容を組み立てている人もいれば、身体と胃袋の欲求に耳を傾けながらオリジナルの必勝メニューを編み出している人もいます。直球もあれば変化球もある、というところでしょうか。

そういう方々の食事記録をとおして私が感じることは、いずれの方も、栄養士兼食事カウンセラーの目から見た食事のルールを決して外していないことです。直球や変化球、あるいはどのようなクセ球であっても、栄養バランスというストライクゾーンにずどんと届いているのです。

このサイトを見ているのみなさんも、食事にこだわりを持ち、ご自身の必勝メニューを組み立てていただきたいと切に思います。当然のことながら、それは一生モノになります。ここでは、そのための食事の基本ルールを紹介していきましょう。

風邪をひいたら栄養不足を疑う

とても不思議なことですが、最近の若い世代は、身体の調子が悪くなったとき、それが食生活に起因することではないかと考える習慣がないようです。

たとえば、風邪をひいて、鼻水が出たりのどが腫れたりしても、「ビタミンCをとらなくちゃ」と思う人はあまりいません。その代わりに市販の風邪薬を飲み、熱が下がってもいないのに会社に通勤してきます。

平然とオアィスで咳き込んでいる姿を見かけることもよくあります。面白いもので、周うの人に風邪をうつしてはいけないという意識もどこか希薄ですが、周りの人も周うの人で、それがごく当たり前のことのような顔をしています。

そもそも人間がなぜ風邪をひくのかといえば、免疫が弱まっているからです。人間の免疫は、ふつうなら外部から侵入してくるウイルスや細菌を攻撃し、撃滅してしまいますが、その働きが弱まっているときはウイルスや細菌の侵入に負け、体内での増殖を許してしまいます。

免疫力を正常に保っていれば、人はめったに風邪をひきません。もちろん、1年に一度くらいはひくかもしれませんが、ふつうはその経験によってさらに免疫が高まり、風邪にかかりにくくなります。1年に二度三度と風邪をひくとすれば、それは栄養のとり方に問題があるということです。

ちゃんと栄養をとっていれば、本来、免疫が弱まるようなことは起こりません。ところが、風邪をよくひく人は健康管理ができていないことを恥じる様子もなく、 一方で、風邪で会社を体んでは男がすたるとばかりに出社だけは欠かしません。これは免疫力が気合によってつくられていると考えるようなものです。

私から見れば、風邪を押して仕事をつづけるビジネスマンは、言語道断の存在です。ちゃんと栄養をとっていれば、まず風邪をひくことはないし、それは社会人が背負う責任の第一歩だと思うからです。

ところが、風邪をひいたことをきっかけに、食生活を改めようとする人はほとんどいません。

たとえば、ふつう肺がんにかかった人は、長い間の喫煙を悔い改めて、タバコと縁を切るものです。同様に、風邪をひいたら食事に原因があるのではないかと反省し、普段から栄養バランスを崩さないように注意するのが正しい大人の態度だと思いますが、食事のこととなるとまるで無頓着です。

嘆かわしいことに、薬やサプリメントにはまだ反応するのに、食生活の因果関係を疑う反射神経をさっぱり失っているわけです。

疲れがとれなかったら、食事を見直すべき

同じことが、疲れやすいとか、調子が悪いとか、体調不良の全般で起こっています。あるとき、とても具合が悪そうに見える人に、「どうかしたんですか?」と尋ねたことがあります。その人は、私が食事指導をしている経営者セミナーの関係者で、社会人3年目、周囲がこれからの成長に期待を寄せる若手でした。

彼は、「風邪をひいたみたいです。もう1カ月くらい微熱がつづいているんですよ」と答えたので、私はちょっとびっくうして「本当に?」と念を押しました。1カ月もつづく風邪が、この世に存在するはずがありません。

それでも、彼は、自分が風邪をひいたものとすっかり信じているようでした。私は、それとなく彼の食生活を聞き出し、食べると症状が改善しそうなものをメモにして渡しました。

しばらくすると、「食べたら治り、元気になりました」という彼からのメールが届き、私はほっと胸をなでおろしました。

体調が悪くなったり、風邪をひいたりしたときは、私たちはまず反射的に「食事に問題があるんだ!」と気づかなくてはいけません。ビタミンやミネラル、あるいは酵素が不足していたり、良質のたんぱく質が欠乏していたりと、たいていの場合は、栄養が足りていないことに原因があるのです。

疲れているから体めば治ると考える以前に、まずはバランスを考えて食べることです。食べなければ、ぐっすり眠って疲れをとることもできませんし、ストレスから身を守ることもできません。

まずは、体調と食事を結びつける反射神経を養うことが、現代人にとって、とうわけで若い世代にとって、とても重要なことだと思います

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